楽寿観音霊場 しゃくなげ寺
山門をくぐると這うように枝を巡らせた立派な松の木。「不老之松」と名付けられた銘木で、青々とした松葉がその生命力の強さを表わしています。ここ慈眼院は近畿楽寿観音霊場の一つで、全国各地から参拝者が訪れるといいます。
滋賀県日野町には天然記念物「鎌掛谷のホンシャクナゲ群生」がありますが、慈眼院にも多くのシャクナゲが植えられています。春には大輪の花が咲き誇り、「しゃくなげ寺」として知る人ぞ知る、隠れた名勝です。
また大本山永平寺の七十三代 熊澤泰禅禅師がかつて住職をつとめられたお寺で、現住職の松浦泰俊老師は熊澤禅師の法孫にあたります。その縁もあり、禅師の筆による貴重な書が多く掲げられています。