青原山永澤寺(せいげんざん ようたくじ)は、後円融天皇が室町幕府官僚の細川頼之卿に命じ七堂伽藍を建立させ、応安3年(1370)に通幻寂霊禅師を開祖に迎え勅願所とされ、さらに青原山の勅願を受け日本最初の僧録となった禅寺である。
歴代住職により整備された諸堂は長享元年(1487)に焼失したが、徳川家により慶長13年から15年(1608~1610)に復興され、丹・但・播三国の僧録に任じられた。
再度の火災後、安永年間(1772)頃に再建されたのが現在の本堂・開祖堂・庫裡である。
本尊は釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来の釈迦三尊をお祀りしている。
堂内の秋葉殿には火防に霊験あらたかな秋葉三尺坊大権現が祀られており、開祖生誕の因縁に思いを寄せた総高9.2mの大観世音菩薩が妙高閣に、総高3.6mの大地蔵菩薩を開祖堂前にお祀りしている。
境内は16,000坪。この広大な敷地に「三田霊園」、永代供養墓「寂静苑」、ペットの総合斉場「さんだ動物霊園」を併設している。