学ぶことも岡本寺ではできる。花園大学佐々木閑教授による『インド仏教講座』(6月)。また、共同墓『舎羅林堂』の合同供養に合わせて行われる『講演会』(3月)(介護、高齢者住宅、医療、看取り、墓など、いわゆる「終活」的な内容に関するもの)などが年1回開催されており、参加者は徐々に増えているという。また住職が担当する『修証義の会』(毎月5日)、坐禅会(第4日曜日)があり、地道に20年続いている。
また、『花まつり』や冬至のころに行われる『かぼちゃを食べる会』には100人を超える地域の老若男女が参加し、にぎわっている。「檀信徒の皆さんがお接待をしてくださっています」と住職。やはり活発な活動には檀信徒さんの支援があるのだ。
更に隣の池田市にある「落語ミュージアム」からアマチュアの落語家さんに来てもらい「落語会」も2か月に1回開いている。昨秋からはプロによる「英語落語」も始った。「落語のルーツはお寺での説教。私は英語はさっぱりだめですが、英語でもって仏教を世界に発信できる人が育てばと思っています」と夢を語る。
「とにかく、いろいろな機会を持ち、皆様にお寺へ足を運んでもらう事ですね。何事もそこからです」と住職は話す。行事PRは自ら原稿を作りザラ判紙に印刷。3月、6月の講演会は新聞折り込みもする。
子ども向けに毎週水曜日の放課後『お経教室』がある。30分ほど読経し、実物投影機を使って仏教マンガを読み聞かせしている。その後は子ども達のお楽しみタイム。おやつを食べ、6時半ごろまで遊びまくる。住職は、「遊びは子どもを成長させてくれる。お寺が子ども達のふるさとになることを願っている」と、子ども達への思いを語る。