滋賀県米原市の青岸寺では、国の名勝である庭を愛でながら精進料理を堪能することができる。「食彩処六堪庵」としてこの取り組みをスタートして1年。口コミによって多くの人が訪れ、リピーターも多いという。ここをきりもりするのがお寺の娘さんの永島慧明さんだ。
緑が美しい枯山水
しっとりと雨にぬれる苔の緑。山の斜面に巧みに配置された自然石が素朴ながらもみごとな景観を生みだしている。ここの枯山水の庭は、水を表す砂の代わりに苔が用いられているのが特徴だ。永平寺の64代目住職である森田悟由禅師ゆかりの書院「六堪庵」から望む風光は趣き深い。