曹洞宗は、お釈迦さま「釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)」をご本尊としています。
また、日本において曹洞宗の教えの礎を築かれた道元禅師を法統(宗旨)の祖と仰ぎ、四代目の瑩山禅師を地統(教団)の祖と敬い、この一仏両祖の「み教え」が今日までうけつがれております。
お釈迦さまは、詳しくは釈迦牟尼(しゃかむに、釈迦族出身の聖者)、世尊(せそん、世に勝れ尊敬される人)等と呼ばれ、釈尊(しゃくそん)と略称されます。
今から約2500年前、ネパールのルンビニに、シャカ族の王子としてお生まれになり、姓をゴータマ、名をシッダールタと申されました。王子として裕福な暮らしに恵まれたものの、深く人生の問題に苦悩され、29歳で出家されました。6年もの厳しい修行の後、ブッダガヤの地で35歳でお悟りを開かれ(成道)、仏陀(ブッダ、覚者)となられました。縁起説や諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、一切皆苦などに代表される教えを説かれました。