お経入門
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修証義(しゅしょうぎ)
道元禅師の『正法眼蔵』から文言を抜き出して編集された経典。「修」とは実践修行、「証」とは悟り、「義」とは意義という意味で、曹洞宗の教えが体系的にまとめられている。
明治23年に大内青巒居士を中心とする「曹洞宗扶宗会」がまとめ、それを当時の大本山永平寺貫首滝谷琢宗禅師、大本山總持寺貫首畔上楳仙禅師が校閲改訂され公布された。
全5章31節で構成されている。
大意
- 第1章 総序
- 仏教の基本的な教えが述べられ、仏教の人生観、世界観が説かれている。無常・因果・業・三世の教えを中心に、人生のあり方を解き明かし、自己反省と発心求道をすすめている。
- 第2章 懺悔滅罪
- 自らが行いに対する懺悔についてその意義が示され、真心をもって懺悔すれば清らかな身となり、仏の道がひらけると説いている。
- 第3章 受戒入位
- 仏法僧の三宝に帰依することが悟りを得る道であり、その実践として三聚浄戒、十重禁戒を受けて(受戒して)仏の位に入ることを説いている。
- 第4章 発願利生
- 他の人の幸せを願い、行なうことが仏の道であるとし、その具体的な実践行として布施、愛語、同事、利行の教えを説いている。
- 第5章 行持報恩
- この世に生をうけて、仏の教えにめぐり会えたことを感謝し、この恩に報いるために、仏を敬い、自らをも敬い日々懸命に生きることが仏の姿であると説いている。